慶応義塾大学 理工学部 電子工学科

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対談 企業と大学 2013 情報通信最前線の研究者と日本の研究教育環境の向上を語る

澤田宏氏 日本電信電話株式会社 NTTサービスエボリューション研究所 主幹研究員 x 湯川正裕 慶應義塾大学理工学部 電子工学科 専任講師 次の研究分野で自信をもってやるために「今のこの研究をやりきった」という考え方がいい

大学時代に身につけておくべきスキルとは

湯川 : 社会に出て活躍するために,アドバイスを頂けたらと思うのですが,高校までは1限から5限までびっしりやることがあって,さらにその後に予備校に行ってという生活を繰り返して,その後の大学生活では時間が空いたときに,何をやったら自分のためになるのかが割と見えない学生も多いのかなという気がして...

澤田 : それは学業以外にということですか?.

湯川専任講師

湯川 : もちろん学業が一番大事です.一方で,それ以外の,何らかの活動に参加した経験のある学生は社会に出ても色々なところでコミュニケーションを取るのが上手だったりして,活躍の幅が広がるのではないかと個人的には思うのですが.そのあたり澤田さんのご経験と照らし合わせるとどうですか?

澤田 : 色々な人と,どううまく付き合えるか,というのが重要だと思います.アルバイトやサークル活動はやはり重要だと思います.その一方で,ネット上でソーシャルコーディングしたり,ある話題についてディスカッションしたりするのも,ありかなという気はしますね..

湯川 : 社会というものを知っていくという意味で?

澤田 : そうですね.どうやったら自分の考えが伝わるのか,もちろん譲歩しなくてはならないところもありますし.そういったところももちろんできないと,大勢の人の中でやっていくというのは難しいという気はします. さっきあえて「学業以外ですか」と聞いたのですが,やはり学業や研究で自分はこれをやりきったというのを,一つでも持つのが重要だと思っています.採用活動していたら,そこで勘違いする学生さんもいたのですが,一生その研究でやっていくわけではなくて,当然研究分野が変わってもいいわけです.変わった時に次の研究分野で自信をもってやるために「今のこの研究をやりきった」という考え方がいいと思うのです.

湯川 : 4年生以降だったら学会発表や調査会議等の成果として目に見えてわかると思うのですが,やりきるというのを1年生から3年生ぐらいの学生にわかるように言うと,例えば本を一冊読み切ったとか,ある概念を自分で理解したっていうのですかね.

澤田 : たしかにそこは難しいですねえ.授業受けてちゃんと単位を取ったというのは一つそうだといえるかもしれないですね.

社会で役立つ授業の取り方

澤田 : 授業や単位の話で思いついたのですが,大学の授業でちゃんと15週きちんと体系的に学ぶというのは学生の時にしかできないので,価値のある経験だと思います.その時しかないことだと思いますので,授業はちゃんと受けて欲しいと思います.社会に出てしまうと,それだけまとまった時間はとれませんので.何か新しいものを理解しようとしても結構表層的・断片的に終わってしまうのです.それはでも,大学の先生にも,色々なことを要求しているのかもしれないのですが(笑). それで,あんまり数を増やさなくてもいいと思いますね.

湯川 : 数を?

澤田 : そう,先ほどの統計とか,線形代数もそうなのですが,ちゃんと理解するためにはそれなりの時間かかりますので,15週受け切ってやりきるのが良いと思います.

(司会) 今の学生の立場に置き換えると,単位をむやみに数多く履修するよりも,少ないものを厳選してしっかりと学んだ方が将来「なんか昔やったな」と思い浮かべながらやる時に役に立つというメッセージということでしょうかね.

澤田 : そうですね.だって,表層的なものは後からいくらでも,それこそネット調べたら出てきますからね.その表層的・短絡的なものでは対処できないものとして,15週の授業を受けて得られると思えば,それに対するエネルギーもちゃんとかけないと駄目です.授業だけ出るのではなく,ちゃんとアサインメントをやるとか...

湯川 : 課題をしっかりとやらせるということですね.

澤田 : 僕は,非常勤講師をすることがあるのですが,時間内にスライドの一部を練習問題等にしてテストをしたりします.

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