慶応義塾大学 理工学部 電子工学科

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対談 企業と大学 2013 情報通信最前線の研究者と日本の研究教育環境の向上を語る

澤田宏氏 日本電信電話株式会社 NTTサービスエボリューション研究所 主幹研究員 x 湯川正裕 慶應義塾大学理工学部 電子工学科 専任講師 学業や研究で自分はこれをやりきったというのを一つでも持つのが重要

電子工学科の学生へのメッセージ

湯川 : 採用に関わるお仕事をされていたということですが,そのご経験を踏まえた上で,電気電子を学んだ学生対象に何かメッセージを頂けるとありがたいのですが.

澤田氏

澤田 : やはり,世の中非常に高度化していて,多くのことがブラックボックス化されていると思いますが,細かいところまできちんと勉強して理解しているというのが,電子工学科の良いところだと思います.
情報や通信は,ここ15,20年位で凄まじい進展があり,アメリカではそれによって大金持ちになったベンチャーや,大きくなった会社などが沢山あります.日本でも,携帯ゲームの会社は割と同じように成長していると思います.情報通信でお金儲けした人はたくさんいました.ある意味では世界を変えてきたものだと思います.それで,問題はこれからどうかという所なのですよね.もうだいたい変えられるものは変わってしまったのか,それともまだまだあるのかって所が.

湯川 : 個人的にはとても興味があります.

澤田 : 例えばセンサーをばら撒いて色々なことをする等は,まだこれからかもしれませんね.

湯川 : 分散型の信号処理は,どうなってきていますか?

澤田 : 車や人等の動くものにセンサーを付けて解析したり,あるいは単に前の車が止まるよっていうのが後ろの車にわかれば事故が防げたりするとか.そういう所は,まだまだありそうな気がします.情報通信でこの15年社会が変わりましたが,更に変わる可能性があるので,学生さんは,社会を変えていく卵だという気概を持って,勉強して欲しいと思います.
それと,サイエンス的にわからなかったものがわかるという意味においても,情報通信の貢献は非常に大きいと思います.

湯川 : そうですね.

澤田 : ゲノムの解析もしかり,医学の臨床的なところでも,ビッグデータと言われますが,症例をたくさん集めて傾向を見たりすると,最適な治療法が今よりもより精度よくわかる等です.

湯川 : 今の大学1年生が,将来研究に進めば,今わからないこともどんどんわかることになるはずですね...

澤田 : はい,そうですね.そういう意味で,情報通信を含めた電気電子の技術は非常に大事だと思います.まずそこを習得してからの話なのですが,そのあと,今言ったいろいろな応用分野があるので,ぜひとも転身して欲しいですね.情報通信だけを極めるのではなくて,今まで自分が学んだ技術を,社会実験に使ったら何か変わるのではないか等,ちゃんと,色々なことに興味をもって欲しいと思います.

(司会) 本日は貴重なお時間を割いて,大変面白いお話を頂いて頂きありがとうございます.電子工学科の学生に対するメッセージも多く頂けましたこと感謝いたします.

編集後記
澤田氏と湯川専任講師は,比較的近い分野のご研究をされているとのことで,信号処理の研究や教育の話題で,大いに盛り上がりました.企業の研究者と大学の研究者としての立場の違いはあっても,多くの問題意識を共有されており,今後の日本の研究教育環境の向上に,真剣に取り組んでいらっしゃることが良くわかりました.(田邉孝純)

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