津田 裕之

Hiroyuki TSUDA | つだ ひろゆき
研究キーワード: | フォトニックネットワーク / 光集積回路 / 光信号処理素子 / Siフォトニクス |
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- 教員プロフィール
- 役職 : 教授
- 居室 : 23-418
- 電話 : 045-566-1627 ( 内線 42270 )
- email :
- 研究室 URL : http://www.tsud.elec.keio.ac.jp/
[ 担当講義課目 ]
電気回路基礎(2年) / 光デバイス工学(2年) / コミュニケーションシステム(3, 4年) / 電気電子工学実験第1(3年) / 光ネットワークシステム(大学院)
[ 研究の概要 ]
次世代のインターネット,来るべきユビキタス環境を支えるインフラとして,伝送システムの高効率・大容量化,光通信ノードの低消費電力化とスループット向上,アクセス系並びにローカルエリアネットワークの高速化が求められています.これに対して,私たちの研究室では,「通信の光化」をキャッチフレーズに,超高速・超小型・省電力光スイッチ,超高速光信号処理回路,フォトニックネットワークの研究を進めています.また,これらの光技術を医療,計測,環境評価などにも展開していきます.
研究の背景
光通信ネットワークは,半導体レーザと石英光ファイバの発明により開花し,希土類ドープ光増幅器,平面光回路,光変調器,超高速電子回路技術の発展とともに大容量化が進み,ファイバ1コアあたりの伝送容量は100Tbit/sを超えるまでになりました.さらに,光信号処理が多用される「フォトニックネットワーク」に進化するには,材料・デバイスの革新が不可欠です.当研究室では,将来のシステム構成を見据えて,革新的光デバイスの研究を進めています.また,これらの最先端光技術は通信以外の用途でも大きな役割を果たすことが期待されています.
研究項目
- 石英光回路:低損失性・高精度な特長を活かして,光信号処理回路を構成します.また,未開拓波長用のデバイス開発を進めています.本項目では,NTT研究所,情報通信研究機構との共同研究を行っています.
- Siフォトニクス:相変化材料とSi細線導波路を組み合わせた光スイッチの研究を世界に先駆けて行っています.また,最先端フォトリソグラフィによる大規模Si光回路の研究に着手しています.本項目では,産業技術総合研究所との共同研究を行っています.
- 誘電体光回路:超高速波長スイッチ,石英光回路とのハイブリッド回路の研究を行っています.本項目では,エピフォトニクス(株),産業技術総合研究所との共同研究を行っています.
- 光ノード構成:平面光回路,液晶空間光変調器,MEMSミラーアレイなどを組み合わせたフォトニックネットワークの光ノード構成を研究しています.
- 省電力フォトニックネットワーク構成:各種光回路を活用し,バックボーン,メトロ,及びアクセスネットワークの利用率向上,省電力化について研究しています.
研究・教育の方針
所属学生は,少なくとも一つのデバイス技術に精通した上で,サブシステム~ネットワーク構成に至るハードウエアと運用技術を理解することを目標とします.また,共同研究に参画し,外部の研究者と密な交流を行うことにより,独立した研究者・技術者になる素地を造ることが期待されます.