「自分で新しいものを考えて」「形にしていく力」を求めます.

ー 何よりも自分で考える力が必要 -

キヤノン株式会社

対談「産官と学」2013年10月 キヤノン株式会社本社

[:ja]

― 企業の第一線で活躍中の技術者とこれからの時代に求められる人物像を語る ―

[:]
野田 啓 氏
[:ja]

(司会)  本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます.
ご出席いただいた方々は,
菅祐子氏 (キヤノン㈱ 人事本部 採用センター 担当部長)
塩崎智行氏 (キヤノン㈱ イメージコミュニケーション事業本部 ICP第二開発センター)
野田啓 (慶應義塾大学 理工学部電子工学科 専任講師)です.
塩崎さんには,技術者として,また菅さんには採用ご担当として,学生が興味を持ちそうなお話も多少お聞かせいただければと思っております.

対談 産官と学 キヤノン株式会社[:]

[:ja]

大学時代は野球部に所属
卒業後はアナログ回路・デジタル回路の両方をこなす技術者に

野田 : 塩崎さんのご経歴から伺いたいと思います.大学生時代はどのようなことに注力されてこられたか教えて頂けますか.また,会社に入社されてからどのような仕事をされてこられたのでしょうか.

塩崎 : 大学生時代は理工学部体育会軟式野球部に所属していまして,大学1・2年生の時はだいたい野球をやっていました.大学1年生の時は学門5に在籍していました.大学4年生以降は,本当に研究に没頭した日々だったと思います.同じ研究室で修士まで進学しました.

野田 : 修士を修了したと同時にキヤノンに入社されたのですね.

塩崎 : はいそうです.キヤノンには電気系で採用されまして,一眼レフカメラを開発する部署に配属されました.それ以来ずっと,一眼レフの開発設計を担当しています.特に回路設計業務に従事しています.

野田 : アナログ回路もデジタル回路も両方ですか?

塩崎 : はい,そうです.製品設計が主な業務ですので特定分野に固執せず,電気の通るものは全てやれと上司に言われています(笑).

野田 : 両方の回路設計技術を持っている人は,なかなかいないと思うので,すごく貴重ですね.

塩崎 : そうですね,上司の方針もあって,回路設計に関する色々なことを担当しています.ハードウェア設計に関わって思うのは,ハードウェアの重要性が崩れることは絶対にないということです.情報理論が進んでソフトウェアが良くなったとしても,ハードウェアがなければ動きませんから.特に,カメラという,高レスポンスが必要な製品を扱っていますので,回路の動作にもスピードが求められます.ソフトウェアで処理していたら間に合わないことが多いです.そういう意味で,今後も電気電子の知識が必要になってくると思います.

(司会) 電気メーカーを選んだ理由は何かあるのですか.

塩崎 : 色々な理由がありますが,大学の時に学生実験が大好きだったので,「ものを使ってきっちりと実験をしながら進められる仕事が良い」と思い,電気メーカーを選びました.

(司会) 正解でしたか?

塩崎 : 思ったことはできていると思います.充実した毎日を過ごせています.

対談 産官と学 キヤノン株式会社[:]

[:ja]

1

[:]
[:ja]

2

[:]
[:ja]

3

[:]
[:ja]

4

[:]
[:ja]

5

[:]
[:ja]塩崎智行氏塩崎智行氏 略歴:(2013年現在)
2006年,慶應義塾大学大学院理工学研究科修了.同年キヤノン株式会社に入社.
以来,デジタルカメラに関する開発に従事.デジタル一眼レフカメラEOSシリーズの製品開発に携わり映像エンジンDIGIC周辺回路等を中心にカメラ全般の電気回路設計業務を経験. 現在に至る.[:]